このスピーカーの特徴は、ウーファーのコーン素材とパッシブネットワークにあります。

日本の和紙のようにプレスしない紙コーンを採用しています。

そうすることで、コーンの表面はランダムな厚さとなり固有の共振を起こしにくく、スピーカー(ウーファー)の高音域の再生の邪魔をする分割共振を起こしにくくなると考えられます。

表面を拡大した写真です。

繊維が複雑に組み合わさっているのが確認できます。

軽量で内部損失もあるノンプレスペーパーコーンは音楽を再生するうえでとても魅力的です。

そして、パッシブネットワークについてです。

この CK 165 L は、ツィーターとウーファーの回路が別々になっていて、左右で4個のネットワークがセットになっています。

近年の国産車の純正スピーカーの構成や、市販のナビゲーションやヘッドユニットのサウンドプロセッサーとの組み合わせで、バイアンプ接続をする場合にスムーズなインストールが可能です。

音の高音質化と取付け作業の容易さの両立を目指すあたりのCento(チェント)シリーズだからこその商品パッケージだと考えられます。

2020.02